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大姑の涙

義父母の家はウチから歩いて2~3分の距離にある。
毎日夕方になると子供たちを連れて行き、そのまま2時間ほど預かってもらい、
私はその間家に戻って掃除したり夕食の準備をするという・・・非常にありがたいシステムが整っている。

今日も同じように子供たちを連れて行き、「いないないばぁ!」も始まったところで私だけ自宅に戻ろうかと思っていたら、外にタクシーが来た気配。義父の母、大姑の訪問である。
ずっと前にこのブログで大姑のことを書いたが、ハッキリ言って私はこの大姑が嫌いだ。里帰り出産後ツインズ連れて長野に帰ってきてからというもの、この大姑が頼んでもいないのにま~張り切っちゃって張り切っちゃって。年寄りのくせに何でもズケズケ言う気性の強さにすっかりやられてしまった私は何度も涙を流す羽目に・・・
まぁでもお陰様で今ではすっかり私も図太くなって、大姑が来ても目も合わせず、キツイ皮肉も笑い飛ばせるようになったのだが。

その大姑、最近めっきり体が弱くなったらしく、病院通いが続いているとのこと。御年90近いから仕方ない。今日の訪問も久しぶりだった。

大姑が玄関に入ろうとする物音を聞きつけてユウコウが玄関に走っていった。ユウコウの姿を見た大姑は、

いや~、かわいいねぇ~、本当にかわいいねぇ~・・・

と言ったきり、言葉もなく、そのまま家に上がらずその場に立ちつくしていた。
笑っているような、困っているような、何か言いたそうな表情をして。
何だか様子がおかしい。
それがなぜだかすぐに分かった。
大姑は泣いていたのだ。
子供を見てただただ泣いていたのだ。

それを見た私も泣きそうになったが、ぐっとこらえた。

あの気の強い大姑が、もしかしたら自分の最期が近いと感じているのかもしれない。
可愛い盛り、生命力にあふれているユウコウの姿を見て胸にくるものがあったのかもしれない。

大姑にはさんざん不愉快な思いをさせられた。ウザイと毛嫌いしていた。あの人が死んでも悲しくもないし嬉しくもないわ、と思っていた。
でも今は違う。
きっと大姑が死んだら、泣いてしまうだろう。
ああ、今こんな風に思えて良かった。
死んでからじゃ遅すぎる。
あの人が生きている今、こんな風に思えて良かった。
直接「ありがとう」を言えるじゃないか。
本当に良かった。
カミサマ、ありがとう。

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コメント

あらら、わたしまでウルウルしてしまいました・・・
大ババ様、そんな時って、自分で分かるんでしょうね、なんだか考えさせられました

投稿: ちたさん | 2007年3月 8日 (木) 20時47分

ちたさん
ええ、本当~に嫌いだったんですけど(笑)、この件以来なんだか許せるようになりましたよ。昨日も大姑の訪問があったんですけど、ちゃんと目をみて挨拶しましたし。私も考えさせられました。

投稿: タジー | 2007年3月 9日 (金) 21時33分

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