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アーバンウエディング その2

その1からの続き。

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式が終わって、いよいよ披露宴だ。

実は今回の結婚式、地元友人で招待されたのは私だけだったので、ちょっと緊張していた。
受付を終え、席に案内されると同じテーブルにはすでにCちゃんの大学時代の友人が2人座っていた。

よろしくお願いしますぅ~

なんて愛想笑いを浮かべつつ、席につく。
席次表を見ながら、周りの人たちの名前をチェックする。
Cちゃんはよく大学の友人の話をしていたので、「はは~、この人が○ちゃんかぁ」、「△さんって誰だろう?結婚して苗字変わったから分かんねーなー」等々考えていた。

同様に、ご友人の皆さん方もCちゃんからよく私のことを聞かされていたようで、「あなたがタジーさんね!」とすぐ打ち解けてくれた。

予めCちゃんから「大学の友達には”タジーは面白い奴だからよろしく!”って言ってあるからさ」というようなことを聞かされていたので、挨拶代わりにギャグの一発でもかまさなければならないのだろうかと思ったが、不発に終わったら本当に困るのでやめた。

披露宴が始まるまでは同じテーブルの皆さん方と世間話をした。

長野からは新幹線で来たんですか?

と聞かれたので、

「あずさ2号に乗ってきたんですけどー、8時ちょうどは大月を通過していて、詩にならない特急でしたわー」という小ネタを挟みつつ答えようかと思ったが、出会ったばかりのご友人の皆さん方のギャグセンスがいかほどのものか分からなかったし、そもそもあずさ2号を知っているかどうかも不明だったので、

特急あずさに乗ってきました

とだけ言った。

すると、ご友人の1人が「ははは、懐かしいね~」と笑ったので、しまった、言っときゃ良かった、と少し後悔した。


そうこうしているうちに開宴。
乾杯のシャンパンが非常に美味しかった。
そしていよいよ料理。

・・・絶品!!!

甘~いメロンに生ハム巻かれているのもあるし、
フォアグラの茶わん蒸しみたいなのもあるし、
ステーキ肉柔らかいし、
・・・表現が幼稚で感動が伝わらないな(悲)。
でも、本当に美味かったのだ。
お世辞抜きに今まで出席した結婚式の中で一番美味かった。
周りの皆も「美味しい、美味しい」と言いながら食べていた。
やっぱり披露宴は料理をケチっちゃいけない。

皇居を見下ろす丸ビル最上階でワイン片手に絶品フレンチをいただけるなんて、普段は狭い台所で子供の残飯ばかり食っている私にとって至福のときだった。

宴も料理も進み、お色直し。
「暴れん坊将軍」のテーマに乗って2人が入場。
Cちゃんは色内掛、ギブソンは紋付き袴。
ギブソン、なかなか似合ってるじゃん。
Cちゃんの髪型は文金高島田じゃなくて今風のまとめ髪。とても可愛かった。

その後ギブソンがギターを弾きながらCちゃんのために作ったというオリジナルソングを熱唱。
もちろん歌詞は英語。
かろうじて「You are my sunshine」は聞き取れたけどその他は分かんねー。
でも、気持ちはちゃんと伝わったよ。

さらに宴は進み、腹もいっぱいになってきたころ、各テーブルから1人ずつスピーチをすることになった。
Cちゃんが誰を指名するか、目を合わせないようにしておこう・・・と思っていた矢先、

タジーさんで!

という声が聞こえた。

あおおっ、参るぜ、Cちゃん、あたしは本当にアドリブが利かない女なのよ

でも断るわけにはいかない。
司会者に呼び寄せられるまま前へ出る。

とりあえず通り一遍の祝辞を述べ、それから、えーと、えーと、何を話そう。
ひらめいたのはCちゃんがギブソンとの結婚を許してもらうまでの険しい道のりについてだった。
でも、Cちゃんのご家族の前でこんな話をしてもいいものなんだろうか・・・
一瞬迷ったが、口が勝手にしゃべり出してしまった。
もう止めるわけにもいかない。

Cちゃんがギブソンとのお付き合いを続けていくことで、尊敬する両親を心配させてしまうんじゃないかと悩んでいたこと、でもギブソン以上に自分を愛してくれる人は今後出てこないだろうと、ご両親の愛情とギブソンとの愛情の板挟みになって迷いに迷っていたこと、そして、Cちゃんが結婚を許してくれたご両親のためにも絶対に幸せになるんだと決意していること・・・

話している途中、真剣な表情をしているCちゃんのお母さんと目が合った。
ギブソンもまっすぐに私を見ていた。

よく考えもせず口が勝手に動いてしまったので、途中から訳が分からなくなってきたのだが、聞いていたCちゃんは泣いていたし、スピーチを終えて席に戻ったら周りの皆さん方が「いい話だったね~」と言ってくれたしで、結果オーライだったんだよね?ね?

そして、いよいよ宴も大詰め、新婦からご両親への手紙だ。
出だしからCちゃんは涙声。
手紙の内容にもしてやられた。
私も、テーブルの皆も涙。
特に私のツボにはまったのが、Cちゃんのお父さんが言ったという
「お前らを育てるのはおもしかった~(面白かった)」
という言葉。
新潟の閉鎖的な田舎で、先祖代々の田畑を大切に守り続けてきたあのご両親が、娘を外国人に嫁がせるということがどれだけ大きな決断であったか、察するに余りある。
それでも子育ては面白かったと言えるお父さんの度量の大きさ、子供に対する愛情の深さに本当に感動した。
子供にとってこれ以上嬉しい言葉はないのではないかと思う。

とにかく、やられた。
これでは化粧が崩れてしまうじゃないか・・・。


そんなこんなで笑いあり、涙ありの結婚披露宴はめでたくお開きとなった。
皆は二次会に行くとのことだったが、私はすぐに長野に帰らねばならない。
可愛いツインズのことが気にかかる。

最後のお見送りのとき、普通なら両家のご両親には「いいお式でしたねー、本日はおめでとうございました」とか言って挨拶するのだが、ギブソンのご両親にはなんて言えばいいんだ!!
ヤバイ、それくらいの英語フレーズは家で準備しておけばよかった。

ギブソンのご両親を前に口から出たのは、

今日はありがとうございました。
お幸せに。

だった。
両親に「お幸せに」ってぇ~!
それを聞いたCちゃんの大学友人は爆笑。

最後に笑いを取れて嬉し恥ずかしアーバンウェディングだった。


Cちゃん、ギブソン、本当にいい式だったよ!

末永くお幸せに!!!!

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